上達するパン作りの「考え方」by BAKE FIRST

知っておくだけでパン作りが上達する「考え方」のコツをご紹介します!

インスタントドライイーストの溶け残り?実は粉に直接混ぜてはいけないパターンがあるって知ってた?

ご家庭でパン作りをされている方のほとんどがインスタントドライイーストを使用されているかと思いますが、イーストの粒が生地に溶け残ってしまった経験はありませんか?もちろん、私も何度か経験して、気持ち悪いなぁと思っていました。

「粉に直接混ぜて使用可能って書いてあるのに!」と嫌な気分になりますよね(笑)

実は、同じインスタントドライイーストでも作るパンによっては事前に水に溶かしておく必要があるのです。

今回は、インスタントドライイーストを事前に溶かさなきゃいけないパターンをご紹介します。

 

 

①仕込み水に牛乳や卵が多い時

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牛乳や卵などは水に比べるとイーストが溶けにくいため、事前に溶かしておかないとかなり溶け残りやすいです。

以前、牛乳で仕込んで後からココアパウダーを混ぜ込むパンを作った時、生地に小さい粒々がたくさん見えた経験があります。その状態からだと、いくら捏ねても、霧吹きをかけようとも、なかなか粒が消えませんでした。

特に、牛乳100%のパンや、卵が多いブリオッシュなどを作るときは、必ず事前にホイッパーを使ってしっかりとイースト粒を溶かしておきましょう。

 

②水分が少ない時

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ベーグルのように水分の少ない生地を家庭で作る場合、生地の中でイーストが溶け切る前に、溶けるために必要な水分が小麦粉に吸われてしまいます。これも、インスタントドライイーストを使ったご家庭でのパン作りでは気を付けたいところですので、事前に溶かしておくことをおすすめします。


③ミキシング時間が短いもの

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イーストがしっかり生地全体に溶け込むには、最低でも10分間のミキシング時間があることが望まれます。

仕込み水に牛乳などを使わず水分量も多くても、ミキシング時間の少ないハード系や「捏ねないパン」の場合、事前に溶かさないとイーストが生地全体に均一に行き渡らない恐れがあります。

そうなると、生地の中ですごく発酵が進む部分と、全然発酵が進まない部分が出来てしまい、安定感の無い生地が出来てしまいます。

プロの世界では、バゲットなどのフランスパンは、最初からイーストを入れずに粉と水だけ合わせて「オートリーズ」という熟成時間をおいて、その後イーストを振り入れミキシングする手法が多いですが、ご家庭で(特に手ごねで)作るのであればやはり最初からイーストを水に混ぜておくことをオススメします。

(実際、イーストを最初から混ぜた生地をオートリーズする手法もあります)

電子レンジで作る時短発酵パンも同様に、イーストは水に溶かしておきましょう。


予備発酵は必要?

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引用:http://www.cotta.jp

 

このような、顆粒状のインスタントドライイーストであれば予備発酵は不要です。

スーパーでドライイーストという商品名で売られているもの(下の画像)も本当はインスタントドライイーストのことです。

専門店や通販で入手できる、下の画像のような粒状のものがインスタントではない本来のドライイーストという種類のものです。これは予備発酵が必要です。

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引用:http://www.cotta.jp

 

まとめ

以上の点を踏まえて、作るパンのレシピに応じてイーストを溶かすか粉に直接混ぜるか使い分けて、より良いパンを作っていきましょう!

以上、インスタントドライイーストを事前に溶かさなきゃいけないパターンのご紹介でした。

byなおちゃん

 

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